ここ数年、多くの女流棋士がデビューしました。2021年度5人、22年度7人、23年度7人。年に4人しか上がれない三段リーグが気の毒にも思えます。
新人女流の中には前途有望な人も大勢いるよう。中でも頭一つ抜け出したのが大島綾華女流二段でしょうか。今期勝率1位(29勝8敗、勝率0.7838)、今週マイナビ女子オープンの挑戦者に名乗りを上げました。女流王位戦リーグは4勝1敗。その1敗(対西山女流四冠(当時))も、時間切迫から逆転されたものの見応え十分でした。横顔などは詳しく知る由もありませんが、記事などを通じてそこそこの天然ぶりも垣間見えます。
マイナビ女子オープン五番勝負はその西山女王と。いわゆる「4強」同士ではないフレッシュなカードとなりました。言わずと知れた強敵ですが、臆することなく自分の将棋に集中してほしいもの。必ずや将来につながる貴重な経験となるでしょう。
スナップショット
(図は▲7七同角まで)
【ピリ辛流居飛車力戦(11)】後手の私の陽動振り飛車。図から①△5五歩▲5七金△5六銀▲5八金△4六歩▲同歩△同飛▲4八歩。今思えば②△5五銀▲5七金△5六歩▲6七金△4六歩の方がスマートですね。「銀先銀歩」と心に留めておきます。
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