ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート


今春昇段した山川泰熙四段高橋佑二郎四段。二人とも四段までの道のりは長く、決まった際には涙したとの報道がありました。

山川さんは小学生名人になったとき、テレビで観ていた。将棋も人物も落ち着きがあり、前途洋々と感じました。広瀬九段に弟子入りしたと知り、プロ入りも堅いと思ったが、それでもこれほどの苦労があった。やはり三段リーグは過酷ですね。

高橋さんは先月、棋士総会の自己紹介でサザンの歌をアカペラで歌ったとか。勝負度胸はすでにトップクラスですね。高橋という名字は全国3位。上から①佐藤②鈴木③高橋④田中⑤伊藤と続くが、高橋姓は他と比べプロ棋士が少ない。(道雄九段、和女流に続き3人目かと)。これから活躍してどんどん名前を売ってください。

プロ入りはゴールではなくあくまでもスタート。棋士人生としての未来はこれからです。どうか盤上盤外でのびのびと個性を発揮されますよう。

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(図は▲7九角まで)
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【ピリ辛流居飛車力戦(14)】図で(やや指せる気はしたものの)第一感が浮かばず……。相手に無理気味に動いてもらうのも一案でしょうか。実戦は△6一飛▲8八角△5一飛▲5七歩△8五歩▲7五歩△5四飛▲1八香△8六歩▲同銀△8七銀と進みました。

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3手詰の本は書店にたくさん並んでいる。手に取り気に入ったものを求めればいいでしょう。

3手詰ハンドブック【新版】 [著]浦野真彦
超ロングセラー。あらゆる詰手筋が網羅されています。

詰パラ発!激辛3手詰 [編]詰将棋パラダイス
近著。難易度ピンキリのピンの世界。詰将棋の深淵が垣間見えます。

5秒で解きたい3手詰 [著]小田切秀人
こちらも近著。ピンキリのキリ。著者は高名な指導棋士です。

問題を逆さまにして(玉方を手前にして)解くのも一興です。当然のこと、問題図は詰めろになっている。仮に玉方の手番なら(詰めるなどの好手がない限り)自玉を受ける必要があります。

初めは難しく感じかもしれません。これを続けることで、多くの詰み形を知ることができる。相手の立場から手が読めるようになる。相手の狙い(攻め筋や読み筋)を看破する力がつくでしょう。

「ひふみんアイ」(相手の後ろに回り、相手側から局面を考えること)は、この原理を応用して自らの手を考えている(ひらめきを得ている)んですね。

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飯島栄治八段は「飯島流引き角戦法」で升田幸三賞を受賞。横歩取りや相掛かりにも名著があります。解説やつぶやきの口癖「凄くないですか」がバズり、「凄七」の異名を得た。(2021年「凄八」に昇段)。2023年には宝仙堂「凄十」のテレビCMに出演しました。

今期王位戦で初のリーグ入り。4敗しすでに陥落が決まっていた最終局に羽生九段を迎えました(2024/05/14)。

横歩取りの力戦。中継ブログの画像は頭から湯気が立ち上るようです。形勢は二転三転、1分将棋が延々と続いた最終盤、生涯の一手とも言うべき鬼手を放ちます。

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(図は▲5七玉まで)
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図から△5五飛! 天空の都に只捨てする飛車打ちが盤上この一手の絶妙手でした。

(図は△5五飛まで)
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これに(1)▲5五同銀や(2)▲5六合は△6八角▲4八玉△4九金▲同玉△7九竜▲4八玉△5九竜まで。実戦は(3)▲4八玉△4九金まで後手の勝ち。意地の勝利で羽生九段のプレーオフ進出を阻止しました。

投了図からは▲4九同玉△7九竜▲5九金△同竜▲同玉△6八金▲4九玉△5八飛成▲3九玉△1七角以下の詰み。中盤で放った△2七歩が詰みに一役買っています。「凄くないですか」

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棋書・詰棋書の編集・出版を請け負う業者に、角ブックスつみき書店双峰社などがあります。これらの本は特殊性や専門性をともなうから、手練れのエキスパートによるサポートは心強いことこの上ないでしょう。

著者自らが編集しオンデマンド出版する人も多い。例えばAmazon Kindleでは、詰将棋や問題集、入門書、技術書、読み物、コミックなどなど、さまざまなジャンルの電子書籍がセルフ出版されています。

当方も、①詰将棋②コラム③自戦記のミニ冊子を作り、将棋の楽しみ方に通ずる一つのロールモデルを示そうとしました。主に友人らに名刺代わりとして配っていますが、オンラインショップで今でもちらほらと売れることをうれしく思います。

上の3作を刊行した後も創作は増え続けていきます。それぞれ続編をまとめるか、それとも増補版とするか。そのときが来たら悩むことにしましょう。

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4月27日、ABEMAトーナメント2024のドラフト会議が放送された。11名のリーダーによる指名棋士やそれに至った構想などが紹介されています。

将棋ニュース | ABEMA TIMES | アベマタイムズ

ABEMAトーナメント2024ドラフト会議 指名一覧&予選グループ分け | 藤井聡太を忖度なしで応援するブログ

私は決して熱心なウォッチャーではなく、その日も「ながら見」していました。藤井聡太竜王名人は1巡目で指名した羽生九段が3人と競合。くじ引き順で1番を引き、さらに3分の1を引き当てた。まさに王者の風格でした。渡辺明九段は1巡目のくじ引きで2連敗。この日もエンタメ役?で盛り上げた。中堅からベテランへと差し掛かり、いい年の取り方をしていますね。

ドラフトにはリーダーたちの個性が垣間見える。棋風や将棋観、人生観にも通ずると言ったら大袈裟でしょうか。およそ次の四つのグループに分かれたように感じました。(太字はリーダー、その後に指名した棋士)

①勝負に徹する
・永瀬九段--増田康宏八段 森内九段
・中村太地八段--佐々木大地七段 渡辺和史六段
・佐々木勇気八段--伊藤匠七段 久保九段

②自らを高める(チームメイトから吸収する)
・藤井聡太竜王名人--羽生九段 青嶋六段
・豊島九段--糸谷八段 大石七段
・稲葉八段--藤本五段 上野裕寿四段
・菅井八段--佐藤康光九段 丸山九段

③居心地のよさを求める
・広瀬九段--黒沢六段 杉本和陽五段
・斎藤慎太郎八段--高見七段 三枚堂七段

④楽しむことを旨とする
・渡辺明九段--山崎八段 岡部四段
・佐藤天彦九段--斎藤明日斗五段 山本博志五段

どれがいいなどと論ずるつもりは毛頭ない。例えば永瀬九段のガチぶり(「増田縛り」)はむしろ清々しいほどでしょう。けれど棋士は150人以上いるのに、あまりに人選が偏り過ぎるのはいかがかと。

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(図は▲9六歩まで)
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【ピリ辛流居飛車力戦(13)】図は後手指せそうだが、具体的にはどうしたものでしょう。以下△3一金▲6八角△3三桂▲7七桂△2一金▲8九飛△4五歩▲5七角△4四角▲6八角△7四歩と進みました。

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