ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート


手合係をしていた「佐伯九段将棋サロン」のウェブサイトで、昨年末まで月1回コラムを書いていました。休むと筆が鈍りそうなので、今月からこのコラムを始めることにしました。(それほど熱心なウォッチャーではありませんが)、主に棋界や棋士のことを綴っていけたらと思います。



今月、田中沙紀女流2級がLPSAからひっそりとデビューしました。かねてより田中さんの力強さに注目していたので(過去ログは*こちら)、とてもうれしく思いました。(*対中井戦のリンクが切れていますね。こちらもどうぞ。この将棋にはすこぶる感心しました)

鈴木英春さんは近著の最終章で、後継者として田中さんと野原女流初段を紹介しています。英春さんもさぞかし喜び、ほっとされたことでしょう。田中さんの座右の銘は「不撓不屈」。よくぞ諦めずに頑張った。これこそが英春流なのかもしれません。

これからは心置きなく思うがままに指せるはず。AIによる研究が全盛の昨今、大いに個性や独創性を発揮してほしいと願っています。

スナップショット

(図は△4二飛まで)
2109

【2手目△4二飛メモ(1)】しばらくの間、2手目△4二飛を試してみようと思っています。早めに作戦を明示するのは損でしょう。けれど相手の指し手に対応しやすいというメリットもあるかと。自分なりに何かしら体系化できたらいいのですが。そのためのメモ書きを残していきます。

(コラム「月刊いいね!」 目次はこちら


2021
(1)月1コラム、始めます(2021/09)
(2)貴族の中飛車(2021/10)
(3)どこよりも早い第2期女流順位戦昇級者予想(2021/11)


飛車を振るつもりが、相手から先に振られたときにどうするか。

①居飛車にする(対抗形)
②自分も振る!(相振り飛車)

プロでも二通りに分かれます。①は久保九段、②は藤井猛九段が代表格でしょうか。

私のおすすめは①。「振り飛車しか指さない、居飛車は指さない」というのは、「魚しか食べない、肉は食べない」に似ていませんか。単なる食わず嫌いは、食事の半分を損している。同様に「振り飛車しか指さない」は、将棋の楽しさの半分を損しているように思えてなりません。

居飛車vs振り飛車の対抗形は、実は見慣れた将棋、よく指している将棋になるということ。違うのは見ている景色。上下反転、いわゆる「ひふみんアイ」ですね。普段相手にされて嫌なことを、こちらがして差し上げればいいのです(笑)。

(図は△3二飛まで)
相振り4手

図から先手が居飛車にするのは、気合い負けで少し損かもしれません。けれど私たちレベルならどうということはない。こちらは角道を止め、あちらは三間飛車。じっくりと持久戦を目指しましょう。

▲5八金右△3五歩▲6八玉A△6二玉▲7八玉B△7二玉が一例。AやBで△3六歩とされたときは、▲同歩と取らず▲4八銀としましょう。以下△5五角▲3八飛△3七歩成▲同銀で何も起こりません。

(2)に続く)

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら


対局者が自ら振り返り綴る自戦記。勝てば自賛、負ければ自虐が増えることは止むを得ません。何せその対局のことを誰よりも思い悩み考え抜いた当事者です。指した将棋を肴に、思う存分個性を発揮し、自己アピールすればいいでしょう。

NHKの将棋テキストには、NHK杯トーナメントの楽しい自戦記を読むことができます。筆が立つ人にはどんどん書いてほしい。いつか自戦記集が編まれることがあれば、ぜひ手元に置きたいですね。

自戦記の面白さはプロやアマ、将棋の強い弱いを問うものではありません。山口瞳や安部譲二、団鬼六は言うに及ばず。文人に限らず、将棋に熱を上げる著名人は皆読ませてくれるでしょう。

私の場合、指すことと同じくらい、否それ以上に書くことに楽しさを感じます。対局を客観的に振り返り、AIに伺いを立てると、さまざまな気づきや驚きがあります。棋力向上にもつながっていると信じたい。自戦記を書く楽しさが広まり、新たなブームになることを密かに夢想しています。

(ショップだより 目次はこちら


((1)はこちら
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居飛車側(後手)が持久戦を目指したときは、△4四歩と角道を止める手に▲6五歩が気持ちのいい手。飛車と角の視界が開けます。以下振り飛車側が攻勢を取る展開も見込めると、藤井猛さんや久保さんの本に書かれています。

但し相手の玉も堅いので、さばければそれでいいというものでもない。できれば何かしらのアドバンテージがある形で決戦できるといいでしょう。

(図は△3二金まで)
四間飛車対矢倉36手

将棋を居飛車(矢倉)から覚え、振り飛車を相手に矢倉で戦う人をたまに見掛けます。双方普通に駒組みすると図のような感じになるでしょうか。

矢倉は振り飛車に対してはやや不利とされている。図から振り飛車側が攻めてよくなる順を示そうとしたところ、これが意外と難しい。候補手は▲2五桂や▲2六歩、▲4五歩、▲5五歩、▲5八銀、▲5八飛、▲6六銀、▲8八飛など。私ならあれこれ迷って……▲5五歩かな。ともあれ、はたと手が止まり長考してしまいそう。これも将棋の楽しさや難しさでしょうか。(とりとめがなくてすみません)

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら

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