振り飛車(角道を止める普通の振り飛車)は、向かい飛車、三間飛車、四間飛車、中飛車の四つに大別され、それぞれに特徴があります。私が将棋を覚えたのは、大山十五世名人がまだ活躍されていた頃。▲7七角▲6七銀の後(図)、(さて今日の昼飯は何にしようか)という感じで飛車の振る位置を決めていたような……。

(図は△5四歩まで)
四間飛車10手

まず強調したいのは、初めに振った飛車の位置に固執しないこと。自由に臨機応変に移動することを心掛けましょう。主に横の動きですね。

これすなわち、相手の動きをよく見るということ。とかく自分の指したい形にこだわりがちです。将棋は二人で指すもの。戦型は相手とのやり取りや駆け引きとともに決まります。

お気に入りの指南書を見つけ、基本となる考え方を学びましょう。細かな手順は無理に覚えようとしない。盤上で苦心する楽しさを味わいましょう。

前置きが長くなりました。最初に試すのは四間飛車がおすすめ。攻守のバランスに優れています。

(2)に続く)

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