ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート

2021/10


Aさんと(1)平手2局(矢倉、角換わり)。寄せの構図の描き方。できればより早い段階で、理想の形を複数思い浮かべたい。(2)飛香落ち。上手から先攻されることはないので、じっくりと陣形を整えてから攻めたい。

(図は△6四歩まで)
原2110220259手

図から▲1四歩と開戦。以下△同歩▲同香△5五歩▲同歩△5六歩▲同金△6五銀▲同金△同桂▲6六銀△3二金▲1三香成△5七歩▲2三成香△4二金▲1二飛成と進んだ。本丸までもう少し。


いろは譜のマットはかねがね作りたいと思っていた。いろは譜は、江戸時代の棋譜の表記方式。将棋盤のそれぞれの地点を一文字で表し、例えば7六歩、3四歩はそれぞれ「春歩」「ら歩」と記します。

棋譜 - Wikipedia

アイデアは二通りあり、そのうちの一つの「いろはかるた」をモチーフとした。まあベタですね(笑)。

かるたの札をどのように表現するか。あれこれ思案した末、結局シンプルなものに落ち着いた。私のデザイン(パソコン)スキルの限界でもあります。今回もメーカーのデザイナーさんには大いに助けていただきました。地の文様は矢鱈縞(やたらじま)。(かるたを置いた)畳に似たものを選んでみました。

駒台をどうするか。江戸時代の公式対局では、取った駒は懐紙(茶席などで使う和紙)の上に置いていたとか。明治に入ると白扇で代用され、明治時代後期になって持ち駒を置く駒台が発案された。これらのことから、懐紙を記号化して表してみました。

将棋もいろは歌も、起源は遥か平安時代までさかのぼります。連綿と続く歴史やロマンに思いを馳せながら、楽しく作ることができました。

001デザイン

将棋*ランチョンマット いろは譜

価格:1,800円(税込)
サイズ:約35×50cm
生地:11号帆布(綿100%)
加工:周囲縫製
包装:OPP袋入り


第2期女流順位戦が明日開幕するようです。急なアナウンスでしたが、慌ただしく昇級者の予想をまとめました。女流の皆さんがこの予想に一喜一憂されるはずもありませんが、印がついた人は励みに、つかなかった人は見返すつもりで奮起していただければ幸いです。当たるも八卦。

A級 挑戦1名・降級2名
2021A

◎石本さくら ○加藤圭 △里見香奈

石本さくら女流二段の上昇度に期待しました。

B級 昇級2名・降級3名
2021B

◎武富礼衣 ○小高佐季子 △上田初美、塚田恵梨花

武富礼衣女流初段他、順位下位の若手がどこまで。

C級 昇級3名・降級4名
2021C


◎野原未蘭 ○藤井奈々 △頼本奈菜、和田はな、礒谷真帆

野原未蘭女流初段は順位もよく、一歩リードでしょうか。

D級 昇級4名・降級点5名
2021D


◎大島綾華 ○堀彩乃 △渡辺弥生、水町みゆ、内山あや、田中沙紀

大島綾華女流1級に注目。当たりもよさそうです。

スナップショット

(図は△7二金まで)
2111

【ピリ辛流2手目△4二飛メモ(3)】▲7六歩△4二飛▲7五歩の出だしから相振り飛車に。△7二金(図)が趣向の第一歩。以下▲3八玉△1四歩▲9六歩△3三角▲6六歩△2二飛▲6七銀△5四歩▲4八金上△4二角▲7八飛△5三角▲7六飛△4二玉と進み、禁断の左玉へ。

(コラム「月刊いいね!」 目次はこちら


1年8カ月ぶりにオープンラボを再開しました。参加2名。Cさんとの対局では、途中で形勢判断と次の一手を披歴し合う試みをしました。

(1図は△4四銀まで)
川端21101640手

▲Cさん 形勢:後手よし 次の一手:▲2四歩
△私 形勢:後手ややよし 次の一手:▲4三歩
(参考)我が家のAI 形勢:後手有利(-310) 次の一手:▲4三歩

1図から▲4三歩を採用して対局再開。以下△同飛▲3二角△4二飛▲2一角成△4五銀▲1一馬△4六銀▲4四香△同飛▲同馬△3五銀▲同馬△同歩(2図)と進みました。

(2図は△3五同歩まで)
川端21101654手

▲Cさん 形勢:互角 次の一手:▲4六飛
△私 形勢:後手よし 次の一手:▲3二飛
(参考)我が家のAI 形勢:後手優勢(-902) 次の一手:▲4六飛

2図から▲4六飛△3七角▲4二飛成△1九角成と進み、終盤戦へ向かいました。


佐藤天彦九段に注目していることを公言したのはいつ頃だったか。こういうとき、ブログは便利ですね。

順位戦2014昇級者予想(B級1組) | 佐伯九段将棋サロン(ピリ辛流の項)

7年以上前、B1に上がったばかりでしたか。以来名人3期、そして……。光陰矢の如しですね。

近年は貴族キャラに磨きがかかり、指す将棋もまた変貌を遂げているようです。今年のこの記事(俗に「ジャジャジャジャーン」)には痺れました。

ベートーヴェンと自分のこと 「最後の質問に」からの佐藤天彦九段 : スポーツ報知

ますますファンになりました。振り飛車も多用されていますが、何せ中田功八段(師匠)、大山十五世名人(大師匠)の系統ですからね。但し将棋の作りは、やはり天彦流と言うべきか、例えば同じ中飛車でも戸辺七段などとはまるっきり違う。一言で言うと「勝つまでが大変」(失礼)。またそれを苦にせず、むしろ楽しんでいるかのようにさえ見て取れます。最近だとこの辺りでしょうか。

これからも独創的な調べを奏でる(名曲ならぬ)名局を鑑賞できる喜びとともに、応援を続けたいと思います。

スナップショット

(図は△4三銀まで)
2110

【ピリ辛流2手目△4二飛メモ(2)】▲2五歩に(△3三角とせず)△4三銀(図)と変化してみました。以下▲2四歩△同歩▲同飛△3二金▲2八飛△2三歩▲3七桂△7四歩▲1六歩△6三銀▲1五歩△7二金▲6八金上△4一飛▲4六銀△5四銀左と進みました。「英ちゃん流?ツノ銀四間飛車」の性能やいかに。

(コラム「月刊いいね!」 目次はこちら

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