ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート

2022/07


Aさんと実戦4局(向かい飛車2局、他)。奇襲や力戦への対応。道場(ネット含む)などで色々な相手と手合わせするのも一案でしょう。

(図は△6四角まで)
原2207220440手

飛車取りの受け方を問われた局面。▲3七桂、▲3七銀、▲1八飛で好みが分かれそう。まずは矢倉城の完成を優先したいですね。実戦は▲5五歩△同角▲4六歩△同歩▲6六銀△6四角▲6五銀に△4七歩成とされ、先手苦戦に。


今やプロ棋士の常識となった将棋AIを使った研究。その先駆けが千田翔太七段でした。対人の研究会を断ち、人間の指した将棋を並べず。AIが指す棋譜をもとに、コツコツと定跡ファイルを作った。自戦記の「挑まなくてどうするのか」の一言が有名ですね。

おそらくは膨大な試行錯誤があったことでしょう。角換わりの「4二玉・6二金・8一飛型」「3三金型早繰り銀」で升田幸三賞を二度受賞。先見の明と、進取の精神に驚かされます。

そんな千田さん、最近の風貌や、連盟のプロフィール写真がひときわダンディーで目を引きます。もとより長身でスマート。かつては地方出身の大学生のようなイメージがありましたが(失礼)、こ、これは。恋の仕業か、婚活の一環か……。

どうやら知己のスタイリストにトータルコーディネートしてもらっているようです。個性や合理性に富んだ先覚が、実に千田さんらしいなと。次なる一手にも期待が膨らみます。

スナップショット

(図は▲6五歩まで)
2207

最近指した将棋から。見よう見まねのエルモ。受け身で天の邪鬼の私が指すと、自ずと持久戦になります(笑)。図から△4四歩▲5五歩△4三銀▲3七桂△9五歩▲2六歩△4二金寄▲2七玉△3三角▲4五歩△7五歩▲同歩△8四飛と進みました。

(コラム「月刊いいね!」 目次はこちら


将棋の指し手や作戦の工夫に、知られた原理や法則を応用する。(前回はこちら)。今回は「ランチェスター戦略」を取り上げます。弱者が強者に勝つためのマーケティング戦略として、広く利用されています。

弱者の戦略強者の戦略
・局地戦・広域戦
・一騎打ち・確率戦
・接近戦・遠隔戦
・一点集中・総合戦
・陽動作戦・誘導作戦

弱者のとるべきは競合他社との差別化。強者が目を向けないニッチ市場や細分化した市場で、独自のブランドを築く戦略です。私も脱サラ・独立のときから、我が事として努めてきました。

将棋に応用するとどうか。我々弱者が強者に一発入れるには。①局地戦や②一点集中、③陽動作戦に適した戦法を、思いつくままに挙げてみました。


①局地戦②一点集中
(レベル)
③陽動作戦
(レベル)
雀刺し1筋飛角桂香
★★
鳥刺し2・3筋飛角銀
★★
右四間飛車4筋飛角銀桂
★★
カニカニ銀5筋飛角銀銀桂
★★★
★★★
鬼殺し7筋飛角桂
★★★

これらのいずれかに特化して作戦を練り上げるのも一興でしょう。ご武運を祈ります。

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら

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