ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート

2023/01


中川大輔八段のイメージは居飛車の力戦派、お洒落でダンディー、登山研隊長などなど。ちょい悪オヤジは平成の死後かな。今時はイケオジですか。

今年度、9年ぶりにNHK杯将棋トーナメント本戦に出場。私は雑用の合間に「ながら見」することが多いが、その日は屋敷九段に快勝した。後日棋譜を見ると、屋敷さんの四間飛車に対し、手厚く玉頭戦を制していました。

2回戦では出口六段を下し、自戦記がNHKテキストに載っていた。相掛かりの溌剌(はつらつ)とした指し回し。自身も「前に出る」方針だったとのこと。五十代の戦い方やAIのこと、端歩に係る伏線とその回収、結びと読後感のよさなど、素晴らしい読み物でした。

厚みや勢いを重んじる棋風は、師匠の米長永世棋聖を彷彿とさせます。男気あふれる中川将棋は、特に映像で観ると、より一層心を惹かれるものがあります。

スナップショット

(図は▲3七桂まで)
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【ピリ辛流2手目△7二金メモ(6)】嬉野流とのハイブリッド。中飛車に対し、不満のない駒組みでしょう。図から△4二角が私らしい手。相手に動いてもらう方が得策かと。以下▲4五桂△3四歩▲5三歩△6二金▲5六飛△5五歩▲4六飛△5四銀▲5八金左△2四角と進みました。

(コラム「月刊いいね!」 目次はこちら


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昨秋行った無料カウンセリングでの出来事。お客様はコロナ禍のリモート勤務でおうち時間が増え、相次ぐ藤井聡太さんの報道で将棋に興味を持たれたとのこと。入門用のソフトで学んだ後、将棋道場の女性教室に参加する勇気が持てず、個人指導の当方を探し当てたのだとか。ありがたいことです。

人と指すのは初めてらしく、栄えある大役を仰せつかり、どうにか一局を指し終えました。棋力診断8級。とても聡明な方とお見受けしました。

初歩の初歩から私が手ほどきすることは容易いけれど、コストでもある。ある程度の基本を、本を読んで自分なりに理解してからレッスンを受ける方がお得で賢いのではとお伝えしました。将棋の本を読むことは、将棋の「読む力」をつけることに似ていると感じます。(参考:過去ログ

カウンセリングの後、少し冷た過ぎたかな、言葉足らずだったかなと反省しました。その戒めや補足として、今後入門書の読み方やレビューなどを綴ってみたいと思います。

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら

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