室田伊緒女流二段を初めてイベントで見たのは2007年の「将棋の日」(於・東京都世田谷区)。里見五冠との席上対局でした。このとき二人はいわゆる「キラリっ娘」のメンバー。当時の女子バレーの「メグ・カナ」ブームならぬ「イオ・カナ」対決でした。確か二人とも学生服姿だったかと。
今では藤井聡太五冠の活躍に沸く東海地域の顔役的存在。(「女帝」の二つ名もあるとか)。人生にトピックは付き物ですが、きっと将棋が好きで、勝負が好きな人なのかなと思ったり。
魔性をはらんだような聡明な輝きは、デビュー当初から変わることがありません。昨年は女流順位戦でB級へ昇級。もともと実力は折り紙つきです。

(図は△7二金まで)

師匠(杉本昌隆八段)譲りの振り飛車党。私好みのツノ銀四間飛車を披露してくれました。(清麗戦予選、対水町女流初段、2022/10)。図から▲5四歩△同銀左▲5六銀右△7四歩▲5五歩△4三銀▲4五歩△1二香(渋い!)▲4四歩△同角▲2四歩△同歩▲同飛△2三歩▲2九飛△3三桂▲4六銀△6二角と進み、熱戦を後手が制しました。
(コラム「月刊いいね!」 目次はこちら)