先月、野原未蘭女流初段のSNSで成人式の和装を目にした。まだ20歳だったんですね。
最近は中継やイベントなど、将棋メディアで見掛けることが多い。きっと快活で社交性があるのでしょう。若いのに落ち着きがあり、聞き手などをそつなくこなす。そうしたことでますます美しくなられたようです。(今の時世、あまり言わない方がいいかな。誉めているので許してくださいね)
プロ入りを機に森内九段門下となり、エリートの道を歩み始めた。将棋も同様に洗練されてきた印象です。アマ時代は個性的な力戦派として名を馳せた。出身は富山県富山市。もともとの師匠は元奨励会三段の鈴木英春さんです。
序中盤の洗練に、中終盤の荒々しい力強さを加えたハイブリッドを目指せば、まさに鬼に金棒でしょう。年初から震災に見舞われた北陸ですが、郷里への思いを胸にますます飛躍されること願っています。

(図は▲2五銀まで)

【ピリ辛流居飛車力戦(10)】双方我が道を行く序盤戦。図から△3四歩▲同銀△8八角成▲同銀△2四角▲4七金△3三桂▲2五歩△3五角▲3六歩△1三角と進みました。
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