ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート

2024/03


ここ数年、多くの女流棋士がデビューしました。2021年度5人、22年度7人、23年度7人。年に4人しか上がれない三段リーグが気の毒にも思えます。

新人女流の中には前途有望な人も大勢いるよう。中でも頭一つ抜け出したのが大島綾華女流二段でしょうか。今期勝率1位(29勝8敗、勝率0.7838)、今週マイナビ女子オープンの挑戦者に名乗りを上げました。女流王位戦リーグは4勝1敗。その1敗(対西山女流四冠(当時))も、時間切迫から逆転されたものの見応え十分でした。横顔などは詳しく知る由もありませんが、記事などを通じてそこそこの天然ぶりも垣間見えます。

マイナビ女子オープン五番勝負はその西山女王と。いわゆる「4強」同士ではないフレッシュなカードとなりました。言わずと知れた強敵ですが、臆することなく自分の将棋に集中してほしいもの。必ずや将来につながる貴重な経験となるでしょう。

スナップショット

(図は▲7七同角まで)
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【ピリ辛流居飛車力戦(11)】後手の私の陽動振り飛車。図から①△5五歩▲5七金△5六銀▲5八金△4六歩▲同歩△同飛▲4八歩。今思えば②△5五銀▲5七金△5六歩▲6七金△4六歩の方がスマートですね。「銀先銀歩」と心に留めておきます。

(コラム「月刊いいね!」 目次はこちら


3手の読み。こうやる、こう来る、そこでこう指す。読みの基本であり、最小単位でもある。「手を読む」とはどういうことでしょう。

1手目(の候補手)を決める。何十通りとある指し手の中からいくつかに絞る。昨今は中継などでAIによる候補手が3手とか5手とか表示される。自分の予想と重なるとうれしいものです。

2手目は相手の指してくる手を予想する。手前勝手ではいけない。相手の立場に立って、相手の読みに思いを致すことが肝要です。3手目はさらにその相手の手に対して自分が指す手を予定しておく。これらを比較して最善と思われる1手目を選びます。

このとき、自分がイメージする通りに局面(しばしば「脳内将棋盤」などと言われる)が動くことが理想です。上級者はこれをつなげてさらに先へ先へと読みを進めていく。まあ私たち素人は「短く正しく」を旨とするべきでしょう。

3手の読み。3手のコミュニケーション。「急所は2手目なり。自分が最も困る手が、相手の最善手である」(原田泰夫九段)。日常生活にも相通ずるものがあります。

(2)に続く)

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら

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