ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート

2024/07


今春昇段した山川泰熙四段高橋佑二郎四段。二人とも四段までの道のりは長く、決まった際には涙したとの報道がありました。

山川さんは小学生名人になったとき、テレビで観ていた。将棋も人物も落ち着きがあり、前途洋々と感じました。広瀬九段に弟子入りしたと知り、プロ入りも堅いと思ったが、それでもこれほどの苦労があった。やはり三段リーグは過酷ですね。

高橋さんは先月、棋士総会の自己紹介でサザンの歌をアカペラで歌ったとか。勝負度胸はすでにトップクラスですね。高橋という名字は全国3位。上から①佐藤②鈴木③高橋④田中⑤伊藤と続くが、高橋姓は他と比べプロ棋士が少ない。(道雄九段、和女流に続き3人目かと)。これから活躍してどんどん名前を売ってください。

プロ入りはゴールではなくあくまでもスタート。棋士人生としての未来はこれからです。どうか盤上盤外でのびのびと個性を発揮されますよう。

スナップショット

(図は▲7九角まで)
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【ピリ辛流居飛車力戦(14)】図で(やや指せる気はしたものの)第一感が浮かばず……。相手に無理気味に動いてもらうのも一案でしょうか。実戦は△6一飛▲8八角△5一飛▲5七歩△8五歩▲7五歩△5四飛▲1八香△8六歩▲同銀△8七銀と進みました。

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3手詰の本は書店にたくさん並んでいる。手に取り気に入ったものを求めればいいでしょう。

3手詰ハンドブック【新版】 [著]浦野真彦
超ロングセラー。あらゆる詰手筋が網羅されています。

詰パラ発!激辛3手詰 [編]詰将棋パラダイス
近著。難易度ピンキリのピンの世界。詰将棋の深淵が垣間見えます。

5秒で解きたい3手詰 [著]小田切秀人
こちらも近著。ピンキリのキリ。著者は高名な指導棋士です。

問題を逆さまにして(玉方を手前にして)解くのも一興です。当然のこと、問題図は詰めろになっている。仮に玉方の手番なら(詰めるなどの好手がない限り)自玉を受ける必要があります。

初めは難しく感じかもしれません。これを続けることで、多くの詰み形を知ることができる。相手の立場から手が読めるようになる。相手の狙い(攻め筋や読み筋)を看破する力がつくでしょう。

「ひふみんアイ」(相手の後ろに回り、相手側から局面を考えること)は、この原理を応用して自らの手を考えている(ひらめきを得ている)んですね。

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら

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