今春昇段した山川泰熙四段と高橋佑二郎四段。二人とも四段までの道のりは長く、決まった際には涙したとの報道がありました。
山川さんは小学生名人になったとき、テレビで観ていた。将棋も人物も落ち着きがあり、前途洋々と感じました。広瀬九段に弟子入りしたと知り、プロ入りも堅いと思ったが、それでもこれほどの苦労があった。やはり三段リーグは過酷ですね。
高橋さんは先月、棋士総会の自己紹介でサザンの歌をアカペラで歌ったとか。勝負度胸はすでにトップクラスですね。高橋という名字は全国3位。上から①佐藤②鈴木③高橋④田中⑤伊藤と続くが、高橋姓は他と比べプロ棋士が少ない。(道雄九段、和女流に続き3人目かと)。これから活躍してどんどん名前を売ってください。
プロ入りはゴールではなくあくまでもスタート。棋士人生としての未来はこれからです。どうか盤上盤外でのびのびと個性を発揮されますよう。

(図は▲7九角まで)

【ピリ辛流居飛車力戦(14)】図で(やや指せる気はしたものの)第一感が浮かばず……。相手に無理気味に動いてもらうのも一案でしょうか。実戦は△6一飛▲8八角△5一飛▲5七歩△8五歩▲7五歩△5四飛▲1八香△8六歩▲同銀△8七銀と進みました。
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