昨年の12月号から4カ月にわたり、『NHK将棋講座』の別冊として『NHK自戦記セレクション』が付されました。8月に書いたコラムで自戦記集をリクエストしたばかり。中の人の目に留まったのかな。うれしさもあり、全号買いました。次はぜひ書籍化を。

2月号は真部一男九段による3局。やはりどれも読ませます。知性あふれる筆致は唯一無二のもの。華のある対局姿ともども、今の棋士たちに似た人を見出すことができません。

対丸山四段(当時)戦(1991年)では四間飛車を採用。「この攻守にバランスのとれた戦法はなかなか味があり、また、相手がどうやってくるかも楽しみのひとつである」(自戦記より)。この頃には振り飛車党に転向していたようです。

真部さんの美文にもっと触れたくなり、当時立ち読みで済ませていた名著『升田将棋の世界』(2005年、日本将棋連盟)を古書店で購入。軽やかな真部節が手元に届き、心の安らぎを感じています。

スナップショット

(図は△4二飛まで)
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同じく対丸山戦の自戦記から。「さて、6手目の△4二飛はあまり見かけない手で、奇異に思われるかもしれないが、これは私なりに工夫した一手で、▲4六歩からの腰掛け銀を牽制している意味がある」。「ピリ辛流2手目△4二飛」は、まさにその延長線上にあり、

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