将棋の指し手や作戦の工夫に、知られた原理や法則を応用する。(前回はこちら)。今回は「ランチェスター戦略」を取り上げます。弱者が強者に勝つためのマーケティング戦略として、広く利用されています。

弱者の戦略強者の戦略
・局地戦・広域戦
・一騎打ち・確率戦
・接近戦・遠隔戦
・一点集中・総合戦
・陽動作戦・誘導作戦

弱者のとるべきは競合他社との差別化。強者が目を向けないニッチ市場や細分化した市場で、独自のブランドを築く戦略です。私も脱サラ・独立のときから、我が事として努めてきました。

将棋に応用するとどうか。我々弱者が強者に一発入れるには。①局地戦や②一点集中、③陽動作戦に適した戦法を、思いつくままに挙げてみました。


①局地戦②一点集中
(レベル)
③陽動作戦
(レベル)
雀刺し1筋飛角桂香
★★
鳥刺し2・3筋飛角銀
★★
右四間飛車4筋飛角銀桂
★★
カニカニ銀5筋飛角銀銀桂
★★★
★★★
鬼殺し7筋飛角桂
★★★

これらのいずれかに特化して作戦を練り上げるのも一興でしょう。ご武運を祈ります。

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら