西田拓也五段はかのモリノブ門下。個性派揃いの大所帯の中では、後輩の面倒見がいいイメージがあります。振り飛車党ながら、敵玉を横から攻めているところをあまり見たことがない(笑)。玉頭から縦へと押していく印象です。

王将戦の二次予選で難敵・豊島九段を迎えた(2024/07/30)。モバイル中継で最初に見た局面が1図でした。

(1図は▲5五歩まで)
20240730豊島西田37手

中継をチラチラと見るとき、表示されている局面の、次の一手を考えてから再生(▶)ボタンを押し、答え合わせをすることを楽しみとしています。その手は△6三金右(2図)。予想が当たり悪い気はしません。

(2図は△6三金右まで)
20240730豊島西田38手

中央に厚く、この後は△4一飛から地下鉄飛車なども視野に入れているでしょうか。けれど西田さんの指し手は、私の想像の遥か斜め上を行っていた。次に見た局面が3図でした。

スナップショット

(3図は△6三玉まで)
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驚きの三段玉! 空中楼閣を築いていました。3図から▲6八金上△5一角▲2八飛△9二飛▲2四歩△9六歩▲同歩△9七歩。以下も鋭手を連発し攻め合いを制しました。将棋は存分に個性的かと(笑)。

さらに決勝で高田五段を退け、初のリーグ入りを果たしました。痛快!西田流振り飛車。今後の活躍から目が離せません。

(投了図は△6八桂成まで)
20240730豊島西田108手

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