杉本和陽六段が棋聖戦五番勝負の挑戦者に名乗りを上げました。4月下旬、棋聖戦の優勝賞金が4000万円に増額され、今期から適用されるとのアナウンスがあった。その三日後に挑戦者決定戦(▲杉本和陽五段(当時)△永瀬九段、2025/04/25)が行われました。
当日はモバイル中継をチラ見。昼休を挟んで長考した杉本さんが、アマチュアがやらかしそうな(失礼)銀損の変化に飛び込んだのには驚きました。
(1図は△5一歩まで)

後手はガチガチの穴熊。しかも相手は永瀬さん。さすがに「棋聖戦ドリーム」もこれまでかと観念しました。しばらく後に見たのが2図。
(2図は▲2九香まで)

あれあれ、先手の穴熊が銀のタイルでリフォームされています。この後も熱戦は続き、最後は見事な寄せで先手が勝利。この将棋が逆転するのか……。
(投了図は▲3三歩成まで)

杉本さんは「泥沼流」米長永世棋聖の最後の弟子。米長さんたっての希望だったようですが、師匠は弟子のプロ入りを見届けることなく、2012年に永眠されました。聡太さんの壁は厚くても、挑戦者に失うものはない。決定戦のように泥臭く、自分らしく戦ってほしいと思います。
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