((1)はこちら)
女流順位戦終局に際し、今期昇級者予想に加わってくださった宗純さんからコメントが届いたので、以下により紹介します。
(以下は宗純さんのコメント)
【1.女流棋界】
[現在の勢力図]
(二強)
福間六冠、西山二冠
(タイトルの可能性あり)
加藤四段、伊藤四段、渡部三段+中三段
(タイトル二期 もう一花咲かせたい)
上田四段、香川四段
(若手期待組)
山根三段、野原二段、大島二段、磯谷初段、内山初段
[中三段の実力は?]
三人目の女性奨励会三段から女流棋士になった中三段は、昨秋デビュー以来18勝3敗の成績だ。タイトルの可能性がある加藤四段、伊藤四段に勝っているものの、3敗は磯谷初段、内山初段、中澤二段。
8月9日の渡部三段戦が興味深い。
[棋士編入試験]
西山さんは第66回奨励会三段リーグ14勝4敗での頭はね次点に次ぐ二度目のチャンス。2勝3敗の惜敗で残念。
[棋士編入新制度]
6月の棋士総会で、「白玲」を通算5期獲得した女流棋士の棋士編入を認める議案が賛成多数で可決された。デイリー新潮の記事では、参加者の言として、藤井竜王・名人が「棋力の担保は取れているのでしょうか」などと疑義を唱えたように見えたとしている。一方で某棋士はXでこの記事に否定的な見方を呟いている。
個人的には、この新制度は悪手だと思っている。下駄を履かされた女流棋士の本音を聞いてみたいものだ。
【2.羽生世代】
50代後半を迎えようとしている羽生世代は衰え知らずのようだ。
羽生九段は王座戦挑戦者決定戦で伊藤叡王に敗れたもののタイトル100期への挑戦が続いている。
丸山九段は銀河戦で二期連続優勝した。二期とも藤井竜王・名人を決勝戦で破っての快挙だ。
郷田九段はNHK杯決勝戦で藤井竜王・名人に敗れたものの準優勝した。
藤井九段の2024年看寿賞(長編)受賞も快挙だ。
佐藤九段、森内九段の活躍も続いている。
六人のタイトル合計は136期。一流の証であるA級(含名人)在位は114期、竜王戦1組(含竜王)在位は136期。
AI全盛の昨今、郷田九段の名言である「良い手は指が覚えている。」と云われる鍛えの入った経験値を駆使した将棋でオールドファンを楽しませてもらいたいものだ。
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コメント
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(朝日新聞将棋取材班 X から)
コメントありがとうございます。
順位戦はベテランが力を出してきますね。
藤井さんは(棋譜は見ていませんが)入念に準備されたことかと。