ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート

カテゴリ: コラム「ひよこのきもち」


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3手詰の本は書店にたくさん並んでいる。手に取り気に入ったものを求めればいいでしょう。

3手詰ハンドブック【新版】 [著]浦野真彦
超ロングセラー。あらゆる詰手筋が網羅されています。

詰パラ発!激辛3手詰 [編]詰将棋パラダイス
近著。難易度ピンキリのピンの世界。詰将棋の深淵が垣間見えます。

5秒で解きたい3手詰 [著]小田切秀人
こちらも近著。ピンキリのキリ。著者は高名な指導棋士です。

問題を逆さまにして(玉方を手前にして)解くのも一興です。当然のこと、問題図は詰めろになっている。仮に玉方の手番なら(詰めるなどの好手がない限り)自玉を受ける必要があります。

初めは難しく感じかもしれません。これを続けることで、多くの詰み形を知ることができる。相手の立場から手が読めるようになる。相手の狙い(攻め筋や読み筋)を看破する力がつくでしょう。

「ひふみんアイ」(相手の後ろに回り、相手側から局面を考えること)は、この原理を応用して自らの手を考えている(ひらめきを得ている)んですね。

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将棋というゲームはどちらかが相手の玉を詰めないと終わらない。初心者同士の対局が延々と続くのはそのためですね(笑)。上達には「詰める」技術の習得が欠かせません。

実際に3手詰を逃してしまうことは多々あります。一つには詰みの「見逃し」。詰将棋の問題と違い、実戦ではある局面で「相手玉には詰みがある」とは教えてくれません。二つにはいわゆる「ポカ」。単純な錯覚や、せっかちで手が滑る、勝手読み(相手の2手目)などなど。

これらを克服するには、やはり詰将棋を解くことでしょうか。まずは簡単な問題を何度も解き、形で覚えることを心掛けたいものです。

(例題はいずれも3手詰)

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けれど実戦ではさまざまな、複雑な局面と出くわします。互いの駒が入り組んでいたり、敵玉が中段に這い上がってきたり……。やはり「手を読む」こと、「3手の読み」が大切になります。

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3手の読み。こうやる、こう来る、そこでこう指す。読みの基本であり、最小単位でもある。「手を読む」とはどういうことでしょう。

1手目(の候補手)を決める。何十通りとある指し手の中からいくつかに絞る。昨今は中継などでAIによる候補手が3手とか5手とか表示される。自分の予想と重なるとうれしいものです。

2手目は相手の指してくる手を予想する。手前勝手ではいけない。相手の立場に立って、相手の読みに思いを致すことが肝要です。3手目はさらにその相手の手に対して自分が指す手を予定しておく。これらを比較して最善と思われる1手目を選びます。

このとき、自分がイメージする通りに局面(しばしば「脳内将棋盤」などと言われる)が動くことが理想です。上級者はこれをつなげてさらに先へ先へと読みを進めていく。まあ私たち素人は「短く正しく」を旨とするべきでしょう。

3手の読み。3手のコミュニケーション。「急所は2手目なり。自分が最も困る手が、相手の最善手である」(原田泰夫九段)。日常生活にも相通ずるものがあります。

(2)に続く)

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四つ下の妹からメールが届いた。質問に詰将棋の画像(下図)が貼り付いている。えっ、将棋始めたの? スマホの詰将棋アプリ(みんなの詰将棋)の1手詰を終え、3手詰に進んだそうです。

みん詰3手

「13飛、同馬、32角成って正解できたけど…同馬をアプリが勝手に動いたから32角成がわかったのであって、2手目は同玉とは動かないのね?詰まなくなっちゃうよね?」

「熱心だね。感心。13飛に同玉は12飛成までの3手詰。このとき取った桂が余る。これを『同手数駒余り』と言う。詰将棋のルールに『玉方は最善の逃げ方をする。詰みの手数が最長になる手を選ぶ。そのような手が複数ある場合、攻方の持ち駒が余らない手を優先する』。なので2手目は13同馬が最善の応手(正解)となります。ややこしいね」

「あー!そうかそうか。12飛成が見えてなかった。桂馬取る事になるもんね。わかった。3手詰は2手目がわからなくて…アプリは勝手にやってくれるけど、紙の問題は自分で考えなきゃいけないから…」

なるほど、初級者はこういうところで悩むのか……。以上を予告編として、後日続きを書いてみたい。妹には「3手詰がんばって」「3手の読み(こうやる、こう来る、そこでこう指す)は将棋の基本だから」と伝えました。

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「間違う可能性のあることは必ず間違える」。「マーフィーの法則」は、自虐的で哀愁漂う経験則をまとめたもの。米軍のエンジニアの名をとったとされます。

日本では1993年にブームが起こり、関連書籍が多く出版されました。私が最初にこの法則を知ったのは1989年。当時米国人とエンタメ関連の仕事をしており、舞台公演を前にした学生たちに心得として授けていました。

「大事な予定がある日に限って残業になる」「急いでいるときに限って信号が次々に赤になる」「満員電車で自分が立っている席の前だけ空かない」などなど。思わずうなづいてしまう「あるある」ですね。

「落としたトーストがバターを塗った面を下にして着地する確率は、カーペットの値段に比例する」

これを将棋に置き換えようとしたとき、先の王座戦で見た永瀬さんの悔恨を思い浮かべてしまいました。懸かっていたものが甚大でしたから。

我々のようなヘボでも、(悪手を)指した後、指が駒から離れるか離れないかのわずか0コンマ何秒の間に、全身から脂汗が出るような感覚は実におぞましいものがあります。

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