ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート

カテゴリ: コラム「ひよこのきもち」


以前書いた記事の増補版です。「強くなりたければ、まずはいい道具を揃えなさい」(大山十五世名人)。他方、「弘法筆を選ばず」「豚に真珠」などの声なき声も甘受します(笑)。

●普及品(入手時期順)

・プラスチック駒 上製 水無瀬
001水無瀬

・新宿将棋センター製 王将駒 源兵衛清安
002源兵衛清安

・くもん スタディ将棋
003くもん

・おおきな森のどうぶつしょうぎ
004どうぶつ

・デラックス将棋 巻菱湖
005巻菱湖

●その他(入手時期順)

・天童 書駒 草書咲分 2003
006天童草書

・伏龍作 彫駒 王義之 2016
007王義之

・ねこまど駒木地 自作シール 2017
008ねこまど

・江仙作 彫駒 礼里 2019
009礼里

・千季作 彫駒 峯 2022
010峯

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら


将棋の指し手や作戦の工夫に、知られた原理や法則を応用する。(前回はこちら)。今回は「ランチェスター戦略」を取り上げます。弱者が強者に勝つためのマーケティング戦略として、広く利用されています。

弱者の戦略強者の戦略
・局地戦・広域戦
・一騎打ち・確率戦
・接近戦・遠隔戦
・一点集中・総合戦
・陽動作戦・誘導作戦

弱者のとるべきは競合他社との差別化。強者が目を向けないニッチ市場や細分化した市場で、独自のブランドを築く戦略です。私も脱サラ・独立のときから、我が事として努めてきました。

将棋に応用するとどうか。我々弱者が強者に一発入れるには。①局地戦や②一点集中、③陽動作戦に適した戦法を、思いつくままに挙げてみました。


①局地戦②一点集中
(レベル)
③陽動作戦
(レベル)
雀刺し1筋飛角桂香
★★
鳥刺し2・3筋飛角銀
★★
右四間飛車4筋飛角銀桂
★★
カニカニ銀5筋飛角銀銀桂
★★★
★★★
鬼殺し7筋飛角桂
★★★

これらのいずれかに特化して作戦を練り上げるのも一興でしょう。ご武運を祈ります。

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら


将棋を覚えたての頃、「詰めろ」(詰めよ)という聞きなれない用語に戸惑いませんでしたか。ウェブで調べたところ、ウィキペディアに、

「詰めろ」の語源は、「次にあなたの玉将を詰めるから、その前にこちらの玉将を詰めてみろ」とされる。

とありました。

詰めてみ詰めてみ)」が変じて「詰めろ詰めよ)」なのですね。このことから、玉は「詰める」ものと得心しました。

「詰める」と同じ意味で「詰ます」も普通に使われています。(むしろポピュラーかも)。但し「詰ます」という言葉は、辞書に載っていません。個人的には誤用と思い、避けていましたが、この疑念もウィキペディア(下記)が晴らしてくれました。

「詰める」と「詰ます」(ウィキペディアより)
相手の玉を詰みの状態にもっていくことを、「詰める」あるいは「詰ます」と呼ぶ。現在では慣習上、どちらの言葉も広く使われている。(ただし日本語としては、「詰める」の方が正しい。)

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら


将棋の指し手や作戦の工夫に、よく知られた原理や法則などを応用できないか。まず思いついたのが「オズボーンのチェックリスト」でした。アイデアを広げる切り口に、九つの項目があります。

(例1)角換わりの定番となった▲4八金▲2九飛型。AIが好形のお墨付きを与えたようです。最近は矢倉や相掛かりなどでも見掛けるようになりました。これらは「応用」(他からアイデアが借りられないか)の例でしょう。

(例2)「三間飛車藤井システム」「振り飛車ミレニアム」「右四間飛車エルモ囲い」。近年出版された戦法本のタイトルの一部です。いずれも「結合」(組み合わせてみたらどうか)に基づいています。

(例3)プロらしい好手に、「単に」「先に」などがあります。指したい手を含みに、後回しにする手ですね。相手を幻惑する効果もあるかと。これらは「逆転」(逆にしてみたらどうか)の例でしょう。トップ棋士の中で一番上手く利用しているのが……豊島九段でしょうか(私見)。

こうしたアイデアの源泉は他にもありそう。後日続きを書きたいと思います。

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら


学生の頃から見ていた「クイズダービー」(TBS系列)。馬券の人気は、3枠・はらたいら、4枠・竹下景子に集まった。1枠には長く篠沢秀夫(大学教授)が座った。浮世離れして正答率は高くなかったが、たまに穴を開けていました。

篠沢教授は、答えを知っている問題が出ることを「不愉快」と言った。知らない問いをあれこれ謎解きすることが(それがとんでもない誤答であっても)「愉快」なのでしょう。学者らしいというべきか。

将棋にも相通ずるところがありませんか。AIが進化し、定跡が整備されても、結局は未知の局面に遭遇する。下手は下手なりに、ない知恵を振り絞って、ああでもないこうでもないと考えることを楽しんでいるのです。

新旧の王者が、会見でよく似た回答をしていたという*記事を読みました。

藤井聡太竜王(竜王獲得後、「将棋とは」という質問に)
「将棋は奥が深くて、どれだけ考えてもわからないものではあるんですが、本当に指すごとに新しい発見を与えてくれるものなのかなと思います」

羽生九段(永世七冠を達成後、今後の目標について聞かれ)
「もちろん記録を目指していくというのもありますが、将棋そのものを本質的にどこまで分かっているのかと言われたら、まだまだよく何もわかっていないというのが実情です」

トッププロをもってしても「分からない」。我々アマは言わずもがなですね。分からないから面白い。だからもうこれからは本当に、指したい将棋を、指したい手を、指したいように指そうと思います。口だけではなく--。

*(参考記事)将棋を愛し強き者の共通点 藤井聡太竜王・羽生善治九段 2人の天才が竜王獲得の会見で一致した「将棋はわからない」という言葉 | ニュース | ABEMA TIMES

(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら

↑このページのトップヘ