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初段ナビゲーターのランダムノート

カテゴリ: コラム「ひよこのきもち」


飛車を振るつもりが、相手から先に振られたときにどうするか。

①居飛車にする(対抗形)
②自分も振る!(相振り飛車)

プロでも二通りに分かれます。①は久保九段、②は藤井猛九段が代表格でしょうか。

私のおすすめは①。「振り飛車しか指さない、居飛車は指さない」というのは、「魚しか食べない、肉は食べない」に似ていませんか。単なる食わず嫌いは、食事の半分を損している。同様に「振り飛車しか指さない」は、将棋の楽しさの半分を損しているように思えてなりません。

居飛車vs振り飛車の対抗形は、実は見慣れた将棋、よく指している将棋になるということ。違うのは見ている景色。上下反転、いわゆる「ひふみんアイ」ですね。普段相手にされて嫌なことを、こちらがして差し上げればいいのです(笑)。

(図は△3二飛まで)
相振り4手

図から先手が居飛車にするのは、気合い負けで少し損かもしれません。けれど私たちレベルならどうということはない。こちらは角道を止め、あちらは三間飛車。じっくりと持久戦を目指しましょう。

▲5八金右△3五歩▲6八玉A△6二玉▲7八玉B△7二玉が一例。AやBで△3六歩とされたときは、▲同歩と取らず▲4八銀としましょう。以下△5五角▲3八飛△3七歩成▲同銀で何も起こりません。

((2)に続く)

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居飛車側(後手)が持久戦を目指したときは、△4四歩と角道を止める手に▲6五歩が気持ちのいい手。飛車と角の視界が開けます。以下振り飛車側が攻勢を取る展開も見込めると、藤井猛さんや久保さんの本に書かれています。

但し相手の玉も堅いので、さばければそれでいいというものでもない。できれば何かしらのアドバンテージがある形で決戦できるといいでしょう。

(図は△3二金まで)
四間飛車対矢倉36手

将棋を居飛車(矢倉)から覚え、振り飛車を相手に矢倉で戦う人をたまに見掛けます。双方普通に駒組みすると図のような感じになるでしょうか。

矢倉は振り飛車に対してはやや不利とされている。図から振り飛車側が攻めてよくなる順を示そうとしたところ、これが意外と難しい。候補手は▲2五桂や▲2六歩、▲4五歩、▲5五歩、▲5八銀、▲5八飛、▲6六銀、▲8八飛など。私ならあれこれ迷って……▲5五歩かな。ともあれ、はたと手が止まり長考してしまいそう。これも将棋の楽しさや難しさでしょうか。(とりとめがなくてすみません)

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序盤のコツ。相手の動きをよく見る。しっかりと駒組みをする。できれば持久戦が望ましい。けどいるんですよ、血気盛んに攻めてくる人が(笑)。△5三銀左が急戦のサイン。△6四歩(1図)は早仕掛けと呼ばれる作戦です。

(1図は△6四歩まで)
四間飛車早仕掛け26手

1図からの指し手
▲7八飛  △6五歩  ▲6八飛  △7三桂  ▲9六歩  △6六歩
▲同 銀  △6五歩  ▲同 銀  △同 桂  ▲2二角成 △同 玉
▲6五飛  △8八角  ▲7七角  △同角成  ▲同 桂  △8八角
▲8五飛  △同 飛  ▲同 桂(2図)

(駒組みした後、どう指していいか分からない……)。1図から(1)▲6五歩としようとする初級者が少なくありません。以下△7七角成▲同桂△8六歩は後手ペース。相手の攻めを待って反撃する。「動きで動く」「指させて指す」と心得ましょう。

(2)▲5六銀は△6五歩に備えつつ、▲4五銀~▲3四銀の玉頭銀の狙いがあります。(3)▲5六歩は自然な手。△6五歩には手抜いて▲4七金~▲3六歩と高美濃に組み換えよと多くの指南書に書かれています。

ただどうも横っ腹がスース―しませんか。そこで秘手(4)▲7八飛。はい、一手パスです。(仮に△4二金上ならさらに▲8八飛とパスする)。△6五歩に▲6八飛と戻ります。

△6六歩から戦いに。駒がぶつかったら強く戦う。駒交換を恐れない。じりじりと飛車角を押さえ込まれてはなりません。2図は左辺がさっぱりとさばけました。ここまで指せれば負けても悔いはない(笑)。

(2図は▲8五同桂まで)
四間飛車早仕掛け47手

(3)に続く)

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振り飛車(角道を止める普通の振り飛車)は、向かい飛車、三間飛車、四間飛車、中飛車の四つに大別され、それぞれに特徴があります。私が将棋を覚えたのは、大山十五世名人がまだ活躍されていた頃。▲7七角▲6七銀の後(図)、(さて今日の昼飯は何にしようか)という感じで飛車の振る位置を決めていたような……。

(図は△5四歩まで)
四間飛車10手

まず強調したいのは、初めに振った飛車の位置に固執しないこと。自由に臨機応変に移動することを心掛けましょう。主に横の動きですね。

これすなわち、相手の動きをよく見るということ。とかく自分の指したい形にこだわりがちです。将棋は二人で指すもの。戦型は相手とのやり取りや駆け引きとともに決まります。

お気に入りの指南書を見つけ、基本となる考え方を学びましょう。細かな手順は無理に覚えようとしない。盤上で苦心する楽しさを味わいましょう。

前置きが長くなりました。最初に試すのは四間飛車がおすすめ。攻守のバランスに優れています。

(2)に続く)

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謹賀新年。コロナは(将棋に例えると)中盤の入口あたりでしょうか。形勢はまだはっきりとしませんね。

戦法で迷われている初級者には振り飛車をおすすめしています。居飛車は対抗形の他にも、矢倉や角換わり、相掛かりなど、間口が広く、覚えることが多い。対して振り飛車の駒組みは比較的易しい。やはり序盤は無難に乗り切りたいですからね。

角道を止め、飛車を振るのに一手かけるから、守勢はやむを得ません。心の拠りどころは美濃囲いの堅陣。相手の出方をじっくりと見ながら戦いに備えましょう。

近年は角道を止めない「攻める振り飛車」も増えました。ここでは昔からあるオーソドックスな振り飛車に限り、基本的な考え方を紹介します。定跡を詳しく覚えることよりも、一局の大まかな流れをつかむこと、序盤から多少押されても大らかな気持ちで指すことを心掛けてください。

振り飛車は江戸時代、現存する最古の棋譜でも指されました。歴史と伝統に誇りを持ち、自由に楽しく指しましょう。

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