((1)オズボーンのチェックリストはこちら)
((2)ランチェスター戦略はこちら)
((3)ミスディレクションはこちら)
((4)マーフィーの法則はこちら)
将棋の指し手や作戦の工夫に、知られた原理や法則を応用する。この「(5)パレートの法則」で最終回とします。
「総価値の80%は、20%の項目から生まれる」「売上の80%は、20%の商品、20%の顧客によってもたらされる」。「ニハチの法則」「80:20の法則」などとも呼ばれています。
「仕事の成果の80%は、費やした時間の20%から生まれる」。トップ棋士のタイムマネジメントもこれに当てはまるだろうか。タイトル戦の対局から消費時間を調べてみることにした。急所の20%の局面に、80%の時間を費やしているでしょうか。
(参考)
※1日制でチェスクロックを使わず、双方秒読みになる前に終局したものを選んだ
棋王戦五番勝負第2局(2024/02/24)
▲伊藤匠七段 △藤井聡太棋王
持ち時間 4時間
94手で藤井聡太棋王が勝利しました(棋譜はこちら)。両者の指し手ごとの消費時間を多い順に並べ替えて作表しました。


両者それぞれ47手ずつ指しました。そのうち、伊藤さん、藤井さん、ともに(2割に満たない)わずか6手に消費時間の8割を費やしていた。いやはや、恐ろしいものを見た気がしました。
※コラム「ひよこのきもち」はしばらくの間休載します
(コラム「ひよこのきもち」 目次はこちら)