ブログ - 将棋レッスン ワン・トゥ・ワン

初段ナビゲーターのランダムノート

カテゴリ: コラム「月刊いいね!」


里見香奈女流に柔和な笑顔が増えた。食事もしっかり取っているようだ。よかったよかった。将棋は大事な仕事だけど、人生も青春も謳歌してほしいですからね。(親戚の叔父さんみたいですみません)

長らく女流棋界の重責を一手に引き受けてきた。そこに西山女流という強力なライバルが加わり、しのぎを削ることとなった。勝負の上では大変だけど、「女流の第一人者」という肩の荷は下りた(半分に減った)のかもしれません。今週は見事女流王座に復位されました。

リコー杯女流王座戦中継ブログ : 里見新女流王座 囲み取材

後先のことは考えず、盤上に集中できているようです。最近の将棋はのびのびとしている。細かな工夫もある。そして里見さんらしい鍛えの入った「泣きの手」が、観る者の心を揺さぶります。おそらく数えきれないくらい並べた大山十五世名人の「忍」が降りてくるのでしょう(笑)。大山さんならどう指すかな。その際、手の善悪はあまり重要ではないのかもしれません。

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(図は△4四歩まで)
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【ピリ辛流2手目△4二飛メモ(4)】▲7七桂に(△3三銀とせず)△4四歩(図)と変化してみました。以下▲2四歩△同歩▲同飛△3三角▲3四飛△4三銀▲3六飛△3二金▲2六飛△2二歩と進みました。

先手は歩得と持ち角、後手は手得が主張でしょうか。△2二歩の局面は後手まずまずと思っていたところ、我が家のAI先生いわく先手+500近いとのことです。

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第2期女流順位戦が明日開幕するようです。急なアナウンスでしたが、慌ただしく昇級者の予想をまとめました。女流の皆さんがこの予想に一喜一憂されるはずもありませんが、印がついた人は励みに、つかなかった人は見返すつもりで奮起していただければ幸いです。当たるも八卦。

A級 挑戦1名・降級2名
2021A

◎石本さくら ○加藤圭 △里見香奈

石本さくら女流二段の上昇度に期待しました。

B級 昇級2名・降級3名
2021B

◎武富礼衣 ○小高佐季子 △塚田恵梨花、上田初美

武富礼衣女流初段他、順位下位の若手がどこまで。

C級 昇級3名・降級4名
2021C


◎野原未蘭 ○藤井奈々 △礒谷真帆、和田はな、頼本奈菜

野原未蘭女流初段は順位もよく、一歩リードでしょうか。

D級 昇級4名・降級点5名
2021D


◎大島綾華 ○堀彩乃 △水町みゆ、渡辺弥生、内山あや、田中沙紀

大島綾華女流1級に注目。当たりもよさそうです。

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(図は△7二金まで)
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【ピリ辛流2手目△4二飛メモ(3)】▲7六歩△4二飛▲7五歩の出だしから相振り飛車に。△7二金(図)が趣向の第一歩。以下▲3八玉△1四歩▲9六歩△3三角▲6六歩△2二飛▲6七銀△5四歩▲4八金上△4二角▲7八飛△5三角▲7六飛△4二玉と進み、禁断の左玉へ。

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佐藤天彦九段に注目していることを公言したのはいつ頃だったか。こういうとき、ブログは便利ですね。

順位戦2014昇級者予想(B級1組) | 佐伯九段将棋サロン(ピリ辛流の項)

7年以上前、B1に上がったばかりでしたか。以来名人3期、そして……。光陰矢の如しですね。

近年は貴族キャラに磨きがかかり、指す将棋もまた変貌を遂げているようです。今年のこの記事(俗に「ジャジャジャジャーン」)には痺れました。

ベートーヴェンと自分のこと 「最後の質問に」からの佐藤天彦九段 : スポーツ報知

ますますファンになりました。振り飛車も多用されていますが、何せ中田功八段(師匠)、大山十五世名人(大師匠)の系統ですからね。但し将棋の作りは、やはり天彦流と言うべきか、例えば同じ中飛車でも戸辺七段などとはまるっきり違う。一言で言うと「勝つまでが大変」(失礼)。またそれを苦にせず、むしろ楽しんでいるかのようにさえ見て取れます。最近だとこの辺りでしょうか。

これからも独創的な調べを奏でる(名曲ならぬ)名局を鑑賞できる喜びとともに、応援を続けたいと思います。

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(図は△4三銀まで)
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【ピリ辛流2手目△4二飛メモ(2)】▲2五歩に(△3三角とせず)△4三銀(図)と変化してみました。以下▲2四歩△同歩▲同飛△3二金▲2八飛△2三歩▲3七桂△7四歩▲1六歩△6三銀▲1五歩△7二金▲6八金上△4一飛▲4六銀△5四銀左と進みました。「英ちゃん流?ツノ銀四間飛車」の性能やいかに。

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手合係をしていた「佐伯九段将棋サロン」のウェブサイトで、昨年末まで月1回コラムを書いていました。休むと筆が鈍りそうなので、今月からこのコラムを始めることにしました。(それほど熱心なウォッチャーではありませんが)、主に棋界や棋士のことを綴っていけたらと思います。



田中沙紀女流2級が今月、LPSAからひっそりとデビューしました。かねてより田中さんの力強さに注目していたので(過去ログは*こちら)、とてもうれしく思いました。(*対中井戦のリンクが切れていますね。こちらもどうぞ。この将棋にはすこぶる感心しました)

鈴木英春さんは近著の最終章で、後継者として田中さんと野原女流初段を紹介しています。英春さんもさぞかし喜び、ほっとされたことでしょう。田中さんの座右の銘は「不撓不屈」。よくぞ諦めずに頑張った。これこそが英春流なのかもしれません。

これからは心置きなく思うがままに指せるはず。AIによる研究が全盛の昨今、大いに個性や独創性を発揮してほしいと願っています。

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(図は△4二飛まで)
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【ピリ辛流2手目△4二飛メモ(1)】しばらくの間、2手目△4二飛を試してみようと思っています。早めに作戦を明示するのは損でしょう。けれど相手の指し手に対応しやすいというメリットもあるかと。自分なりに何かしら体系化できたらいいのですが。そのためのメモ書きを残していきます。

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2021
(1)月1コラム、始めます(2021/09)
(2)貴族の中飛車(2021/10)
(3)どこよりも早い第2期女流順位戦昇級者予想(2021/11)
(4)里見香奈女流の笑顔(2021/12)

2022
(5)井上九段の快局(2022/01)
(6)武富女流の人懐っこさ(2022/02)
(7)真部九段の美文(2022/03)
(8)斎田女流の▲6八飛(2022/04)
(9)大橋六段の美意識(2022/05)

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